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統計検定2級の勉強におすすめの参考書や勉強法を書いてみる

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先日統計検定2級(2018年6月試験)を受けてきました。

公式サイトの合格速報で自己採点したところ8割ほど合ってたので、マークミスなどなければ多分合格。

ちなみに統計検定2級の難易度は「大学基礎科目レベルの統計学」のレベルらしいです。ちなみに自分も理系で確率統計の講義は受けましたが、単位とれたかも覚えてないくらい苦手な科目の一つでした…。

統計検定2級の勉強で使った参考書

使った本は以下の3冊のみ。

最低限この3冊やれば初学者でもいけるのではないかと思います。

完全独習 統計学入門

まず読んでおきたいのがこの本。
統計学を勉強するにあたって最低限必要な知識を、可能な限り簡潔な説明で説明している良書。中学レベルの数式(一時不等式レベル)で説明されてるので、統計学や数式アレルギーのある方でもさっくり読めるかと思います。
読み終わると標準偏差の意味がわかり、カイ二乗検定、T検定がなんとな~くわかったつもりになります。
厳密な説明ではないのでこれ一冊で2級対策は難しいですが、以下で紹介する「はじめての統計学」を読めば理解は深まるかと思います。
手始めに読んでみるのをおすすめします。

はじめての統計学

24年前に出版されて以来改版もなく売れ続けてる本書。ちなみに著者は慶應義塾大学元学長らしいです。 

一度も改版されていないため時代を感じさせる記述もありますが、統計学の入門書として良書だと思います。

これを読むと、カイ二乗検定、t検定、単回帰分析、相関分析あたりまで理解できるようになるかと思います。

高校初歩レベルの数式が出てきますが、それほど難解な数式ではないため理解できるまで何回か読みましょう。

統計検定 2級 公式問題集

どんな資格試験でも過去問は必須なのでこれは必ず買いましょう。

過去3年分(計6回)の過去問が収録されているので、まずは時間を気にせず直近2回分くらいといてみるといいかと思います。

上記で紹介した2冊では2級の全範囲を網羅できないので、過去問とWEBを使いながら補完していきます。

過去問を解いていると出題傾向(全体傾向や論点)などが見えてきます。

全体傾向でいえば、例えば前半4問目くらいまではデータの分布(箱ひげ図)やヒストグラム、散布図などを中心とした基礎的な問題、5問目くらいで標本調査や実験方法などの知識を問う問題、最後のほうで統計ソフトを使った重回帰分析や一元配置分散分析などに関する問題などです。

論点でいうと、回帰分析だとt値の求め方を良く問われる、クロス統計表だとカイ二乗検定の自由度や期待値などをよく問われている、などです。

直近2回の過去問で大体の論点をつかんだら残りの過去問を解き、理解できるまで繰り返しやってみます。(過去問の解説はわかりにくいのでググって調べることをおすすめします)

繰り返し出題されない論点で、WEBなどで調べても理解できない問題については捨て問にしても良いかと思います。

2級の合格ラインの6割を超えるためには、前半のデータ分析や知識問題を落とさないこと、繰り返し出題されている論点は落とさないこと、を目指しましょう。

公式テキストをおすすめしない理由

統計検定の公式の過去問は絶対買うべきですが、公式テキストはおすすめしません。公式なので当然出題範囲は押さえてるものの、説明がとにかくわかりずらい。ベイズの定理の説明も半ページでほぼ数式で説明してるだけで、ストーリー性も皆無で理解させようとする気が全くないためです。

また、いきなりガンマ関数などが出てきたりするので、数式に拒絶反応がある方は読まないほうがいいと思います。初学者がいきなりこれを買ってしまうと挫折するだけなので、むしろ買わないほうが良いでしょうね。

どうしても公式テキストを買うのであれば、まだデータ分析などを解説している3級のテキストを買ったほうが良いかもしれません。中古で安く売ってればですが。

さいごに

統計検定は基本的に年2回の会場試験なんですが、2級、3級に限ってはCBT方式でも受験できるようになってます。半年に1回だと落ちた時モチベが上がらないんですが、CBTがあるので気になった方は気軽に受けてみてはいかがでしょうか。