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横山隆治さんの『リアル行動ターゲティング』を読んだ

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リアル行動ターゲティング

横山隆治さんの『リアル行動ターゲティング』を読んだので読書メモです。

『リアル行動ターゲティング』とは

ユーザーがどのサイトのどのページを見て、その後、どのサイトに移動したか。そうしたネット上での行動ばかりでなく、その人が日常的にはどの場所にいることが多いのか。そこからどこに移動するのか、といった「リアル行動」のデータも加味することで、広告配信やマーケティング施策をより効果的なものにしていく。リアル行動ターゲティングは、そうした新しい取り組みを可能にする概念であり、その実現に必要な技術や手法の総称でもあります。

要はスマホなどのデバイスから取れる位置データを解析し、顧客のプロファイリングを行い、広告配信などのマーケティングに役立てるといった考え方。

位置情報を使った広告配信などは2005年頃にもシリウステクノロジーが開始しており、新しい概念ではありません。

しかし近年はスマホで位置情報を取りやすくなり、また広告配信の技術も格段に進化していて『リアル行動ターゲティング』という概念が注目されつつあります。

読んだ感想

気になったことを箇条書きでメモっておきます。

  • 1日に占める移動時間は睡眠時間を除いても1割ほど。
  • 折込チラシの市場規模は年間5,000億円。車内広告は2,000億円。
  • 「今」の位置情報を付加するジオフェンシングのような広告リクエストは広告在庫が圧倒的に少ない。
  • 情報取得と広告配信の同時性を分離すると用途は広まる。
  • 利用者の位置情報を点ではなく線で分析する。
  • 時間と行動から利用者をプロファイリングしライフスタイルを推定し情報配信や広告配信に活用する。
  • リアルタイムな位置情報よりフットプリントの方が使える。

まとめ

位置情報のマーケティング活用というと、ビーコンやジオフェンシング、チェックインなど「今」の位置を活用した施策を考えがち。

しかし実際は1日の間で移動している時間は短く、時間的な観点でもカバレッジは低い。本書では「今」の位置情報ではなく、過去の位置情報から、生活圏やライフスタイルを推定し、マーケティングに活用することを薦めている。